LIFE LONG SPORTS

contents
21世紀生涯スポーツ社会づくりへの提言
スポーツと栄養
総合型地域スポーツクラブ
おおさか生涯スポーツコンベンション
泉州国際市民マラソン
寄附・協賛のお願い
クラブマネージャー養成講習会
スポーツアンケート
大阪府レクリエーション協会
「中高年からの健康・体力講座」
障害者スポーツ

21世紀生涯スポーツ社会づくりへの提言
スポーツ振興におけるプロスポーツチームの役割
大阪エヴェッサの場合
大阪エヴェッサヒュ-マンスポーツエンタテインメント株式会社 代表取締役社長 上原 光徳
 2005年11月5日、日本で初となる男子プロバスケットボールリーグ「bjリーグ」が開幕いたしました。初年度参戦した6チームのうち、大阪エヴェッサは、大阪をホームタウンとするチームとして開幕5ヶ月前の2005年6月に産声を上げました。チーム名は、七福神のお一人で商売繁盛の神様である「戎様」を大阪では親しみを込めて「えべっさん」とお呼びするところから、人情・笑い・商売の街大阪を活気づける存在であることを願い命名されました。
 誕生して2年にも満たない大阪エヴェッサですが、我々プロスポーツチームが生涯スポーツの振興にいかに寄与できるか、大阪エヴェッサの理念や活動をご紹介しながら述べさせていただきます。
 まず、多くの人にプロのバスケットボールを見て楽しんでもらえるように目指したコンセプトが、「スポーツエンターテインメント」です。コアコンピタンスである「バスケットボールのゲーム」はもちろんですが、それ以外の部分でエンターテインメント性を追求するために、試合会場は音と光を駆使した演出でコンサートさながらの雰囲気を醸し出し、お客様の五感に訴え感動を生み出す工夫をしています。また、会場内には「えべっさん」にちなんで「大阪エヴェッサ神社」を建立しています。会場に訪れた多くのお客様は、この神社で必勝祈願のお参りをして試合観戦に臨みます。神主さんや巫女さんがいる社務所では「おみくじ」が引け、スポンサー様からご提供いただいた豪華商品や選手サイン入りグッズなどのご利益(景品)が当たります。さらに、応援グッズにも一工夫凝らしました。通常バスケットボールの応援にはビニール製の「チアスティック」がよく使われますが、エヴェッサでは大阪色を出すために考え抜いた結果、「ハリセン」を採用しました。これが大当たりし、昨シーズン販売数1万本の大ヒット商品となりました。
 このように、お客様を1分1秒も飽きさせない様々な仕掛けを用意し、お客様に料金以上の満足を提供することで「スポーツエンターテインメント」としてのコンテンツ価値を高めることに成功しました。この結果、観客数は昨年比120%増と着実に伸びています。
 一方で、競技者に対しては、裾野の広いバスケットボール競技者が目指す新たな頂点として、またさらにその先へステップアップするためのジャンプ台としての役割を担っています。bjリーグでは外国人選手の保有制限やゲームへの出場人数に制限がないため、日本にいながら外国人選手たちと試合出場時間をかけた争いを繰り広げます。選手にとっては、たとえ試合に出ることができなくても、自チームの優秀な外国人選手とのトレーニングはプラスになることも多く、また試合では他チームの外国人選手と張り合うことで常に世界を感じながらプレーすることができます。このような環境の中で外国人選手に鍛えぬかれ、世界最高峰のプロバスケットボールリーグ「NBA」で活躍できるような選手が大阪エヴェッサから育ってくれることを期待しています。
 また、大阪エヴェッサでは、大阪という枠組みを越えてホームタウン活動を実践しています。我々の考えるホームタウンとは、大阪エヴェッサを応援してくださる人たち、同じ関西人としての気質、それは関西弁を使ったり、笑いのつぼが一緒であったりという人たちが生活する文化圏のことで、我々はこれを「関西文化圏」と呼んでいます。この「関西文化圏」で、地域に自ら根を張る「地域自生(ちいきじせい)」をキーワードにホームタウン活動を実践しています。昨シーズンは青少年育成活動として「エヴェッサキャラバン」を実践して参りました。これは選手・スタッフ全員が中学・高校を訪問し、キャリア教育やバスケットボール指導を通じたふれあいを行う試みです。このほか選手によるバスケットボールクリニックや、「エヴェッサカップ」を開いてミニバスケットボールチームの小学生を対象にプロのコートで試合ができる機会を提供しています。
 大阪エヴェッサではプロスポーツチームとして以上のような取り組みを行っていますが、バスケットボールや大阪エヴェッサを通じて、ひとりでも多くのみなさんの夢の実現に貢献できればこれ以上の幸せはありません。また「大阪エヴェッサがあってよかったな」という声こそが我々大阪エヴェッサが存在する意義だと考えています。 
Vol.24