「06総体THE近畿」 〜大会を支えた主役たち〜

「06総体THE近畿」では、選手として出場した高校生はもちろんのこと、ボランティアとして大会運営を支える高校生の姿に感動させられることが多い大会でした。裏方として大会を支えた高校生の活躍の一場面をご紹介します。

●総合開会式
 なみはやドームで開催された総合開会式は約250名の高校生ボランティアにより運営されました。高校生ボランティアの代表として「歓迎の挨拶」をした大阪信愛女学院高校の樋口さんは、総合開会式で式典アナウンサーを務める仲間とともに参加したNHK大阪放送局講師によるスピーチ研修会を通じて、よそ行きの言葉でなく自分の言葉で伝えることに大切さを学びました。1学期の終業式では全校生徒の前で挨拶の練習をしたとか。本番では、皆が感心するほどの落ち着いた口調で一つ一つの言葉をかみしめながら挨拶をし、見事に大役を果たしました。地元高校生を代表する樋口さんの思いは全国から大阪に集まった選手の心にしっかりと響いたことでしょう。

●高校生と皇太子殿下の御交流会
 大阪国際会議場では地元高校生と皇太子殿下の御交流会が開催されました。府立園芸高校による草花装飾、広報作品最優秀賞作品、府立淀川工業・工科高校と府立春日丘高校による吹奏楽と合唱、府立今宮高校による創作ダンス、樟蔭高校によるバトントワリング、箕面自由学園高校によるチアリーディングなど、大阪や日本を代表する素晴らしい演技を皇太子殿下にご覧いただき、各パーツの高校生と歓談していただきました。「何をイメージして作られましたか?」というご質問を受けた園芸高校の生徒は「インターハイで高校生が頂点を目指すように葉や花がまっすぐ上に伸びている様子をイメージして作りました。」と緊張した表情で答えていました。高校生の演技をご覧になっていた皇太子殿下は笑顔で音楽に合わせて手をたたかれるなど、会場はアットホームな雰囲気に包まれていました。

★総合開会式終了後の高校生ボランティアのアンケートより
 『なんとなく楽しそうだからという気持ちでこのボランティアに参加してみようと思った。毎回、集まる度、このボランティアは私に良い影響を与えてくれたと思う。大きな会場の中にいる、とてもちっぽけな自分。でも、そんな私でも、この大きな総体を支えた一部なんだと思えて、嬉しかった。皆で協力したら、なんでも出来るんだって思えた。今まで、何でも一人でやってしまう事が多かったけど、この出来事を通して、皆に頼るのではなく、協力してもらうんだ!力を貸してくれるんだ!って考えられるようになった。本当に、私の人生の中で、記録的に素敵な体験をさせてもらったと思う。傍から見たら、この大会に私の力なんて、成果なんて見えないけど、私には大きな何かを得ることが出来た。』

●各競技会場にて
<みんなの夢を応援したい!>
 惜しくも府予選会で破れ、高校総体に出場できなかった府内高校なぎなた部の2年生を中心とした56名は、競技に出場する選手たちの夢を応援するメッセージとして、開会式でリズムなぎなた「夢」を披露。また、競技補助員として大会を支えました。リズムなぎなたの演舞直前は、不安と緊張でいっぱいでしたが、本番後は「今までで最高の出来!」と快心の笑顔。地元、府立豊中高校なぎなた部主将の中島さんは、みんなで考えた応援メッセージを爽やかに挨拶。役目を終えた部員たちは、全国の仲間のレベルの高い技を見て「私たちもあんな風に戦えるように頑張って練習したい。」「来年はインターハイに出場したい!」と夢大きく語ってくれました。

<養護学校生が花束のプレゼンターに>
 今大会では養護学校高等部の生徒たちが、陸上・バスケットボール・卓球・ソフトテニス・ソフトボール・柔道の6競技で補助員として大会運営に初めて参加しました。陸上競技では優勝者を花束のプレゼントで祝福しました。ソフトボール競技では始球式で見事なバッテリーを組み、観客から「素晴らしい。感動する大会だ!」とお褒めの言葉をいただきました。他に、受付や飲み物の配布、美化活動などで大会運営に活躍し、同じ高校生の仲間の晴れ舞台を支え、「こんな経験は初めてで嬉しい。」と目を輝かせていました。

<大阪のマンパワー発揮!>
 競技会場で受付や会場美化、弁当配布などで大会運営を支えた高校生の補助員の爽やかな挨拶や受け答え、競技の記録や表彰を手伝う競技補助員の高校生の対応の素晴らしさに感激したという意見やお礼の手紙を大会終了後に各方面からいただいたようです。財政が厳しい中での大会運営でしたが、その分はマンパワーで補い、大阪の総合力が発揮できた大会でした。これは大阪における普段からの教育の成果であるとも言えます。将来の大阪のスポーツを支える人材は自慢できるものであり、頼もしい限りです。

★世界選手権と同じ舞台が会場
大阪で開催された競技は会場の素晴らしさが特徴。サッカー競技は一回戦から全会場が天然芝で、昨年のJリーグチャンピオンとなったガンバ大阪のホームグランドの万博記念競技場も会場の一つで、決勝の会場は、2002年ワールドカップの舞台となったセレッソ大阪のホームスタジアムである長居陸上競技場。卓球競技の会場は、2001年に世界選手権が開催された大阪市中央体育館。土のグランドでの実施が多かったホッケー競技は全会場が人工芝。室内で実施される競技は真夏の大会を考え、空調コントロールして選手の体調にも配慮したそうです。素晴らしい会場と環境の中、選手は競技に集中することができ、勝敗を超えた思い出に残る大会になったと思います。