総合型地域スポーツクラブとは?

総合型地域スポーツクラブとは

 「総合型地域スポーツクラブ」は、スポーツの得意・不得意、性や年齢などにかかわりなく、地域の誰でもが、継続的にスポーツに親しむことができるような環境づくりを目指すものです。そのような環境が整えられることは、結果として、種目を超えた協同の体系(多種目)、世代を超えた人的交流(多世代)、スポーツ参加目的の多様性(多志向)をもたらします。

■総合型地域スポーツクラブの特徴

 多種目、多世代、多志向といった、地域住民にとっての“公共性”が保たれるところにあります。
 しかしながら、多種目、多世代、多志向という特徴を同時に充たすクラブを一朝一夕につくることは容易なことではありません。もちろん、それらの特徴を充たすために「総合型地域スポーツクラブ」づくりがあるわけでもありません。それぞれの地域の実状に応じた“公共性”を有する地域スポーツクラブづくりの過程、あるいは、その結果として、多種目、多世代、多志向という特徴がよりよく実現されるものと考えるのが適当です。「総合型地域スポーツクラブ」づくりを、どのような目的のために推し進めていくかの認識を如何に共有できるかが大切なこととなってきます。

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 まず、少子高齢化に象徴される社会の変化を考えていくことが大切です。これからの地域社会においては、すべての国民にとっての「健康・安全で文化的な生活」が、極めて重要な問題となってきます。地域住民一人一人の健康で文化的な生活にとどまらず、明るく、活力に満ちた地域社会を、社会教育、あるいは、生涯学習の内容として中心的な位置にあるスポーツを通して実現していくことは、今日(将来)の社会的要請ともいえます。
 スポーツに興味・関心を抱く人々にとどまらず、すべての地域住民がそれぞれの望む形でスポーツに親しむ(スポーツの良さ<価値>に触れてもらう)ことができる仕組みを整えていくことが大切となります。そのような社会環境整備を目指すのが総合型地域スポーツクラブです。
 そのためには、学校-地域-職域といった活動の領域ごとに分断されている現状、競技志向-交流志向-健康志向等、目的意識ごとに分断されている現状、年齢層ごとに分離されている現状、あるいは、種目ごとに独立・分断されている地域スポーツ活動の現状を見直し、新たな仕組みを切り拓いていく必要があります。すべての地域住民に開かれたスポーツ環境づくりは、地域スポーツクラブが(多種目、多世代、多志向といった)総合型地域スポーツクラブの特徴を具備していく過程といえます。

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図1 総合型地域スポーツクラブ運営(経営)の逆三角形

 地域スポーツクラブの運営(経営)は、基本的には、会社の経営のように、会社の経営者に雇用、使用される従業員(インストラクターやコーチ)が、顧客に商品やサービスを供給するというものではありません。一部に、企業経営に近い形のものがあるかもしれませんが、総合型地域スポーツクラブのほとんどは、クラブ代表者を関係者から選任しつつ、代表者に権限が集中するという形ではなく、地域住民自らがクラブの指導や運営に参画(あるいは、近隣在住者に依頼)するという形をとりながら、組織体制を拡充していくということになります(図1)。
 しかし、地域住民の自助努力のみによる住民参加型の地域スポーツクラブづくりは、具体的な手順等まだまだ未知の部分が多く、簡単ではありません。そこに、社会的支援が求められることになります。そのイメージを図示すると次のようになります(図2)。

図2 総合型地域スポーツクラブ育成・運営イメージ

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