大阪サイクルナビ

自転車のある生活は、人生を2倍楽しくする

“運動しない歴20年”が始めた、片道14キロの自転車通勤ライフ 株式会社デジタルトラスト
立石 和之(たていし かずゆき)さん

「大阪サイクルナビ」の取材をきっかけに自転車の楽しさに触れた“運動しない歴20年”の私。プライベートでロードバイクを購入し、無謀にも西宮から大阪までの片道14キロの自転車通勤を始めました!

―片道14キロは、ロードバイクで自転車通勤の初日から走破できる距離だった―

自宅のある西宮から職場の大阪までは片道14キロ。電車でもクルマでもドアtoドアで40分はかかり、これまでは自転車で行くという発想自体がありませんでした。ただ、取材を通して出会った自転車乗りのみなさんにお話を伺うと、むしろ「14キロは手頃な距離」というお答えがほとんど…。
自転車への関心が高まっていた私は、意を決してエントリーユーザー向けのロードバイクを購入。西宮から大阪までの片道14キロの自転車通勤にチャレンジしてみました!
結論としては、14キロという距離は “運動しない歴20年”の私でも初日から爽快に走破できてしまう距離でした。“辛くなったらブレークタイムを取ろう”と心に決めて出発しましたが、赤信号の度に自然と休憩が入ることもあって、初日からブレークタイムはなし。多少の筋肉痛はありましたが、翌日に大きな疲れを持ち越すこともありませんでした。 初の14キロの自転車通勤に要した時間はドアtoドアで50分強。電車やクルマの通勤でかかる時間と大きな差はありませんでした。自転車で風を切って走るのは思っていた以上に爽快で、これまで電車通勤の際に無自覚的に感じていたストレス、“駅の混雑、電車を待つ、見知らぬ人の隣に座る…、”などにも気づかされました。
ただ、ロードバイクのサドルの高さや独特の乗車姿勢で、お尻はかなり痛くなりました。それでも、1ヶ月程度乗り続けていると痛みもなくなり、自転車の爽快感だけを感じられるようになりました。ただし、週5日連続の自転車通勤は6ヵ月経過した時点でもきつく、私の場合は週に2~3日程度が最適でした。また、雨の日や風が強い日、そして夏の最も暑かった一週間は自転車ではなく電車で通勤していました。

―自転車通勤とカロリーコントロールで6ヵ月で見事に10kg痩せた!―

ダイエットの誇大広告の見出しのようで恥ずかしいですが、私の場合に限って言えば、自転車通勤を始めて6ヵ月で体重が10キロ減り、ウエストが10cm縮まり、市販の体組成計で測定した身体年齢が10歳若返りました。“恐るべし、自転車通勤!”と言いたいところですが、これはどちらかと言うと、並行して行ったカロリーコントロールの影響が大きいと思います。
カロリーコントロールについては、日々の摂取カロリーが基礎代謝と運動カロリーを超過しないように、一般的にスマートフォン向けに無料で提供されているダイエット用アプリを使用して日々の摂取カロリーを記録してコントロールしました。
「自転車のある生活は、人生を2倍楽しくする」の記事で、自転車博物館の長谷部さんは次のように仰いました。「齢をとると基礎代謝が落ちてくるので、若い頃と同じような生活をしていると太ります。体重1kgは7,000kcalです。もし何も運動をしない人が、基礎代謝を700kcalオーバーする食生活を10日間続けたら10日で1kg太ります」長谷部さんのお言葉の通り、裏返して日々の摂取カロリーが基礎代謝と運動カロリーを下回るように調整すれば、自然と体重は減っていきました。
ただ、目立った効果が得られた背景には、自転車通勤によって運動による消費カロリーが増加したことと、大きな筋肉が集まる脚の筋肉量が増加して基礎代謝が上がったことがあり、カロリーコントロールと自転車通勤の相乗効果で得られた結果だと感じています。
身体が軽くなり、6ヵ月間の往復28キロの自転車通勤で脚力と心肺機能が高まった結果、とても疲れにくい体質になりました。体重が軽くなると、自転車のスピードも自然と速くなります。自転車通勤の際は、ぜひカロリーコントロールも合わせて行ってみてください!

―朝夕に繰り広げられる人間模様は、さながら“ツール・ド・2号線”―

この生活を始めるまでは、片道14キロもかけて自転車で通勤をしている人はそうそういないと思っていましたが、私が自転車通勤のルートに利用している国道2号線では、神戸方面から大阪方面への自転車通勤者がそれなりにいます。
クロスバイクやロードバイク。本格的なサイクルジャージに身を包んだ方やスーツ姿の方など、それぞれの装いで朝な夕なに2号線を駆け抜けています。
通勤電車で決まった顔ぶれが乗り合わせるように、自転車通勤でもある程度決まった方々と遭遇します。自転車通勤では、後ろから来た熟練者に簡単に追い抜かされたり、これまで追いつくこともできなかった自転車をある日あっさりと追い抜いたりすることがあります。
決して速さを競う訳ではなく、コンディションや体重の増減、機材のメンテナンスの具合で自然と速度に変化が現れるのも自転車通勤の面白さのひとつです。


―寒さが苦手な私は、来春の再開を誓って、今年は11月中旬で自転車通勤を中断することにしました。無理をせずに自分のペースで進められるのもまた自転車の良さだと思います。
私と同じように職場から十数キロ離れたところにお住まいで、自転車通勤を始めてみたいと考えておられる方は、ぜひチャレンジしてみてください!

取材日:2014年11月18日